なんだろう?
About Us
最近思うこと
僕たちの事業所は、「心の貧しさ」を抱えたまま働いて、そこでいくら稼げたとして、果たして幸せになれるのだろうか?という部分に対してのチャレンジをしています。
現在、時代が猛烈なスピードで変化し続けている中で、「生きにくさ」を感じる人がとても増えてきています。
世の中では気の重くなるようなニュースが連日報道され、少しのミスや間違いも許さない空気感。「違うもの」を受け入れず、今日も人々が石を投げ続けています。
最近では「多様性」という言葉も耳にすることも増えましたが、現実はまだまだ「違うものは認められない」ということの方が多い気がします。
「こうでなければいけない」という枠を、「そうでない自分」ですら許すことができない。
そういう方も多いのではないでしょうか?
他人から否定されることを恐れ、他人に否定される前に自分で自分を否定する。
自分が否定されることを恐れ、他人を否定し、自分を肯定する。
そういった生き方は、とても寂しい気がします。
障がいのあるなしに関わらず、未来は暗いよりも明るい方がいい。
その「明るい未来」に、チャレンジしていきましょう。
NEXT SPACE代表
寺嶋 秀彰
事業所について
札幌で5年間、障がい福祉を経験してきた後、釧路市に移り住んでまず感じたのは「選択肢の少なさ」でした。同じような作業を、同じようなやり方で行い、同じような枠組みで動いている。
もっと色々なスタイルの事業所があっても良いのではないか?という思いから、平成30年に事業を立ち上げました。
僕らの事業所は、「稼ぐ」ももちろん大切なことの一つとして当たり前にありますが、一方、「豊かさ」というものも非常に大切にしています。
「豊かさ」とは、「経済的豊かさ」に限らず、「心の豊かさ」も重要なものの一つだと思います。
いきたくない場所で、やりたくないことをやり、そこでいくら稼げたとしても、それは果たして「豊かである」と言えるのか?
世間では、心をすり減らし働き続けた結果、精神衛生を保てなくなってしまう人が後を断ちません。
目先のお金のことだけを考えれば、多くの事業所のように、仕事を選ばずとにかく下請けの作業を請け負えば、すぐに結果は出るでしょう。
しかし、それでは「選択肢を増やしたい」という思いで作ったはずの事業所としては本末転倒。
他の多くの事業所からすると、今はまだたくさん稼げるという場所ではないかもしれません。
しかし、僕らは「心の豊かさ」を大切にしています。「豊かな心」があるから、働けるし、お金を使って生活を楽しむことができる。「貧しい心」では、何を手に入れても人生は楽しめない。これは障がいのあるなしに関わらず、だと思います。
もちろん、お金がどうでも良いとは言いません。しっかりと収益を上げられるように、引き続き尽力して参ります。
現在の当事業所は、利用者さん、スタッフ、みんなが「どうしたらこの空間がより良くなっていくか」というところで互いに協力してくださっています。
「違い」を受け入れ、「配慮」し合い、「存在」を否定しない。僕の目指す「相互扶助」が少しずつ形作られてきています。
もちろん、「そんなのどうでも良いからとにかくたくさん稼ぎたい!」とか、「助け合いなんてしたくない!」という方もいるでしょう。
そういう方には満足のいくものは提供できないかもしれません。
僕らは、僕らの想いに理解や共感していただける方々と、生きやすい世界を目指していきたいと考えています!
外部の方に勘違いされているところ...
当事業所は、「穏やかで良いねー」「ゆるくやっていて良いねー」と、表面上をすくった評価を受けることが多いのですが、とんでもない。
利用者に対しての当事業所のスタンスも、外部から見ると「あまり頑張らなくていいよ」みたいな感じで関わっていると思われていることが多いのですが、とんでもない。
あまり難しくない事業所のやり方としては
・硬い縛りを付け、利用者を事業所の枠に押し込む
・自己責任という言葉を利用して支援を放棄する
というものがあると思います。これならそんなに考えなくても運営していけるでしょう。
しかし、これほど生活も、働き方も多様化してきている時代に、「不必要な縛り」は利用者から「権利」と「可能性」を奪います。
「自己責任」で何もかもが済むのであれば、そもそも「支援者」は必要ありません。
僕らの事業所は、考えに考え抜いて、「柔軟さ」を「作り出して」います。
「秩序のない自由は単なる無法地帯」、「必要以上の縛りは支援ではなく管理」。
利用者さんも、スタッフも、ただ「ゆるく」「適当に」この事業所を作り上げているわけではありません。
また、僕たちの事業所は、「頑張らなくてもいいよ」なんて一言も言っていません。
しかしながら、「頑張ってもできないことがある」「できないのは能力や性格ではなく、やり方に問題がある場合もあるのではないか?」と、日々考え続けています。
その上で、「やれることを、お互い頑張ろうよ」と。
制度が時代に追いついていないのなら、僕らが変わらなければいけないと考えております。